日本橋は東海道五十三次の起点となっており、江戸時代は重要な場所であった。
そこに、かの有名な三越百貨店がある。その三越の斜向かいに千疋屋でちょっとお茶をする機会があったので、お茶の話は次回にするとしてあることを思い出した。
三越といえば、デパートの走りである。越後屋呉服店として日本発のデパートの誕生は、日本の百貨店業界の草分けである。その大成功は、三井家の越後屋ということで、「三越」という名前に発展した。
越後屋物語で多くの当時の画期的な取り組みやサービスが取り上げられているが、意外と知られていないのが「引き札」の存在。引き札とは、今で言う「ちらし」で集客を図るために配布された印刷物である。当時はまだ色のついたカラーの印刷物が少ない中で、引き札を多くの人を引き付けた。その効果は絶大だったようである。ちなみに、引き札がいつからチラシと呼ばれるようになったかは分からないが、チラシは「散らし」の意味らしく、広告を散らしてお客を集めるの意味らしい。
当時の引き札は、今も多くが残っており100年以上経過しているため著作権も存在していない。当社の年賀状でも、優れたデザインの引き札をリメークして販売している年賀状もかれこれ数年が経過し、一風変わった年賀状として人気を得ている。
http://www.cardbox.jp/ の「特選年賀状」へ行くと様々な引き札年賀状デザインが楽しめる。是非ご覧を。
歴史から学び、我々印刷業は「人を引き付ける」印刷物をこれからも提供し続けたい。
2005年06月18日(旧楽天のブログサイトより転記したものです)
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