2005年7月8日金曜日

英国五輪誘致と環境に配慮したゼロエミッションと残念なテロ

 英国が誘致を決めてまもなく、悲劇はおきた。

誘致後の様々な報道でコー氏やベッカム、ブレア首相などの努力が報じられた。
しかし、私は何よりも2012年の半世紀を経て久しぶりにイギリスで開催されるオリンピックが環境に配慮したゼロエミッションを開催のコンセプトにする記 事を目にしたとき、驚きと感動を覚えた。

ゼロエミッションとは、国連大学が提唱しているコンセプトで、産業から排出されるすべての廃棄物や副産物が、他の産業の資源として活用され、全体として いかなる形の廃棄物を生み出さない統合化された生産を目指そうするプロジェクトを言う。一般的には「徹底分別の結果、焼却や単純埋め立てによって処分する 産業廃棄物をなくし、リサイクルを促進する」という意味で使われている。
(http://jdream.jst.go.jp/html/jdreampetit/theme0062.htmlより)

物の価値は、寿命が長ければ長いほど地球環境に負荷が少ない。LCAをコンセプトに、社会を考える。ごみを燃やすことは簡単であるが、燃やす前にまだ残 存する価値を生かした第二の人生として命の息吹が蘇れば、地球はCO2を排出せずに、価値を次のステップに継承していく。

イギリスが歓喜の渦で喜んでいる間に悲劇は起きた。
テロは何の文化も生まない
テロは破壊という結果しか残さない
テロは全くのリサイクルを考慮しない

物の素晴らしさ、そして物の価値や消費の将来を考える国際文具展示会に参加していて、根本を否定するテロの実体は、病める地球の現実なのかもしれない。

残念なテロは、地球の悲劇である。
2005年07月9日(旧楽天のブログ サイトより転記したものです)

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