2012年5月17日木曜日

フライト遅延でモノレール最終。今週また珍事件。「最終電車のデッドヒート」

村上春樹の初期の作品に「回転木馬のデッド・ヒート」という短篇集があったが、さしずめ「最終電車のデッドヒート」なる珍事件があった。
5/17 ANA千歳発→羽田着PM11:30到着予定のフライトが、20分も遅れて11:55の真夜中に到着。モノレールの最終は、12:10。これを逃すと空港ロビーに泊まらなければならないので、急いでモノレールへ。

がらがらの列車が発車し、たまたま次の羽田空港国際線前から若いカップルのアメリカ人が乗り込んできた。モノレールの終点・浜松町近くなった頃、「上野のホテルに行きたいのだがどうしたら良いか?」と隣のお客に訪ねているのだが、英語が苦手らしく困っていたので手助けすることにした。

どうやら、フライトが大幅に遅れ、荷物も受け取れずまずは電車がもうないので、上野のホテルにチェックインしたいので電車に飛び乗ったというのだ。私も含めて、終電の乗り継ぎばかりなので、乗り継ぎを間違うと大変なことになるので、「じゃあ、私は偶然そっちの方向のホテルなので途中までついておいで!」と案内することにした。

しかし、モノレールの出口でもめている。乗る際に切符を購入しておらず、今ここでクレジットカードで払うから出してくれ!と駅員に頼んでいる。どうやら日本円の持ち合わせが全く無いという。しょうがないから「私がドルを円に交換してあげるからこれで払おう」ということになり、JRの終電の乗り継ぎでそわそわしながら、急いで円で支払って改札を出る。

なんとかJRも山手線「池袋行き」に乗り、上野を目指す。
(私は、秋葉原で降りて総武線・最終電車で浅草橋へ)
途中、
「ホテルの予約はとれているのか?」と聞くと大丈夫だという。
「地図はあるのか?」と聞くと、ないが住所はメモってきた、という。
「上野駅前はわかりにくいので、大丈夫か?」と聞くと何とかなるだろうという。
アメリカ人らしい。

大学時代、アメリカ旅行を2ヶ月した際、みずしらずの地元のアメリカ人に奢ってもらったり、大変お世話になったことが多かったのでここは恩返しと思って、上野駅前の地図をiphoneで検索して、彼にそれを見せて、この地図を写メでとって、これを見ながら歩いて行くといい、とアドバイスをした。

カップルは二人共、すごい対応に感激してくれて、「あなたは私たちのヒーローだ。本当に今日はありがとうございました。」と感謝された。JRの切符代として是非これを受け取って欲しい、とせがまれて、若いものからチップを受け取るのはどうか思うのだが、あまりに言うので20ドルを貰っちゃいました。(JRの運賃は、160円×2枚)来月のシカゴ出張の際に使おう。



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