tag:blogger.com,1999:blog-246707645341141897.post622225470550015094..comments2023-06-15T19:16:52.648+09:00Comments on サステナブルな未来環境と印刷業を思考する起業家社長の日記です 2nd: 国際観光コンベンションフォーラム2011in 富士pripribitohttp://www.blogger.com/profile/12209424329258781658noreply@blogger.comBlogger1125tag:blogger.com,1999:blog-246707645341141897.post-48556279459966441172011-12-22T11:28:51.032+09:002011-12-22T11:28:51.032+09:00藤田さま、
ゴーグルによりこちらにたどり着きました。貴重なコメント有難うございました。
今回の日本...藤田さま、<br />ゴーグルによりこちらにたどり着きました。貴重なコメント有難うございました。<br /><br />今回の日本コンベンション研究会の会議は皆様のプレゼンやご意見、とても面白かったです。 皆様のご発言で出たように、世界のMICE、そして世界のMICE学術研究という観点で日本の観光系の学術会を見ると、実は江戸幕府末期のような「世界の状況見たくない、知りたくない、知れば自己の相対的劣後がわかって不快だから」という状況にあるという客観的な事実が存在します。 世界の学術研究者が一体何本、学術論文を英語で発表しているか、という研究は実は年に一回程度各国の研究者から発表されていますが、日本勢は世界の観光系学会では「壊滅状態」です。韓国、台湾、香港の学者に圧倒的に負けています。(世界の学術研究モデルを理解し、その世界ルールで世界と競争できる観光科学系研究者が居られる大学も少数在りますが、...悲しい状況です。)<br /><br />MICE分野も観光学も、定量的な、つまり世界の定番であるデータを集めて、それを統計解析し、仮説を検定するという「科学」の枠組みで世界で勝負するという、そこから、「顧客満足は企業収益に直結しない。より重要な要素は再来訪意図だ」「ミーテイングプランナーは各会議の開催地を決定するに際し、ある要因をより重視する」というような仮説が証明されます。 <br /><br />わたくしのいる学部は、全米で約180ある観光・ホスピタリテイ系学部学科のある大学で唯一、MICEの学士号が取得できる大学ですが、世界中から視察団が来ます。中国上海からはMICEを教える新学部の設立直前に教員全員が研修に来訪しました。韓国からはMICE学科の生徒全員(30名強)が夏に集中講義を受けに6週間、来訪します。<br /><br />今回、会議でもご指摘があったように、韓国、中国、香港、シンガポール等、アジア近隣諸国との比較でも、米国から見ると、日本相当出遅れているというのがよく見えるのですが、それを複数の実務会の方々が指摘したという点、意義深いと思います。 日本は潜在力は間違いなくあります。また今回の会議でも確認出来たように、実務会と観光庁の方々は世界の実態を俯瞰して、相対的な問題点を理解しておられる方々が相当に多くなっています。<br /><br />しかし日本の観光産業なりMICE分野の潜在力を顕在化させるには、体系的・戦略的な人材育成を高等教育で仕掛けないといけません。 世界に勝負する学部経営モデルとしては、研究分野で世界の論文をきちんと読んで且つ世界に向かって英語で発信している研究系教員(世界の研究状況や実務会の課題が見えている)と、実務会で指導的役割を果たした教育系教員(世界の実務会の実情が見えている)というインフラが必要になりますが、アジア他国や世界と比較して、前者があまりに少ないが故に、日本から英文論文研究がほとんど出てこないということになっているように見えます。<br /><br />但し、日本の特性として、事前勉強には若干時間がかかるが、一旦決断して自己変革を仕掛けると、強烈な効率性で世界に追い付ける(そして追い越せる!)という資質があると思いますので(例:明治維新)、この会議に来られた皆様が主導して変革を仕掛ければよろしいかと思います。<br /><br />有難うございました。<br />はら ただゆきTadayuki (Tad) Haranoreply@blogger.com